【高校化学】電子式の書き方を徹底解説!点の位置はどこでもいいの?
初めて電子式を見た時、複雑に見えて困惑してしまう人はとても多いですよね。
しかし、電子式はマスターしてしまえば簡単だということをご存知ですか?
今回は電子式の書き方をわかりやすく徹底解説していきたいと思います。
ぜひ最後までご覧ください。
⭐︎ 電子式とは
電子式とは、最外殻電子のみを書き表した式のことをいいます。
以前学習したことに、ボーアの原子模型を使った電子配置がありました。
例えば、原子番号8の酸素原子のボーアの原子模型を使った電子配置は以下の通りです。
だけど電子配置を確認したいとき、いちいちボーアの原子模型を書いていたら面倒ですよね。
なので電子式は最外殻電子のみをピックアップして書き表しています。
⭐︎ 電子式の書き方
電子式は最外殻電子のみをピックアップしたものでした。
(高校化学の範疇では)最外殻電子は最大8個ですので、8個分の電子を書くスペースが必要です。
電子式では上下左右に2個ずつ電子を入れる箱があると仮定して、電子を点で書き表していきます。
それでは酸素原子の電子式を早速書いてみましょう。
電子式を書く際に押さえて欲しいのは、「電子はマイナスの電気を持つ粒子なので、反発しあって遠くにいく。」ということ。
具体的には、
① 1つの箱には最初は1個ずつの電子が入る
② 1つの電子が箱に入ったら、次の電子は対角線の反対側に入る
というルールがあります。
酸素原子の最外殻電子は6ですので、6個分の電子を書く必要があります。
最初の1個は好きなところに書きます。2個目はその対角線上です。
3個目は空いてるどちらかの入れものに書き、4個目はその対角線上に書いていきます。
これで全ての箱に1つずつの電子が入りました。
全部の箱に電子が1個ずつ入ったら、次は箱の中に2個目が入っていきます。
5個目は好きな箱に。6個目はその対角線上に書いていきます。
これで酸素原子の電子式が完成です。
⭐︎ 電子式を書く際の良くある疑問
ここで1つ、覚えてほしい単語があります。
先ほどの酸素原子の電子式を良くみてみると、2個の電子が埋まっている箱と、1個しか入っていない箱があると思います。
1個しか電子が入っていない箱を不対電子といいます。
電子式は、不対電子の数と2個の電子が埋まっている箱の数があっていれば正解です。
先ほどの酸素原子の例でいえば、下の全ての酸素原子の電子式は正解となっています。
⭐︎ まとめ
電子式とは、最外殻電子のみを表した化学式である。
電子式の点の位置は、不対電子と2個埋まっている箱の数があっていればどこでもいい。
化学の偏差値10アップを目指して、頑張りましょう。
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