化学の偏差値が10アップするブログ

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「原理」をしっかり学ぶことで、皆さんの化学の偏差値を上げる手助けをするブログ。主に高校化学の内容の解説や勉強方法を発信しています。

【高校化学】電子配置の書き方や電子を並べる順番・ルールを徹底解説!電子配置一覧も!

 

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高校化学で最初の方にマスターすることになる「電子配置」

いまいち書き方がわからず、つまずく方も多いですよね。

 

今回は元素の電子配置について、書き方やルール、電子配置一覧などをわかりやすく徹底解説していきたいと思います。

ぜひ最後までご覧ください。

 

 

⭐︎ 電子の入れものについて

 

電子は、原子核の周りに位置する負の電荷を持った粒子です。

電子は、電子殻と呼ばれる電子専用の入れものに入っています。

 

電子殻は下の図のように、層状になっています。

 

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この図のことをボーアの原子模型といい、電子配置を書き表す際に用いられます。

 

電子殻は内側から1層目をK殻、2層目をL殻、3層目をM殻といい、その後はアルファベット順に各層に名前がついています。

内側から1層目のK殻には電子が2個、2層目のL殻には電子が8個、3層目のM殻には18個と、内側からn層目には2n^2個の電子が各層には入るようになっています。

 

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⭐︎ 電子配置を書く際のルール

 

電子配置を書く際のルールはたったの3つです。

 

① 電子は1番内側から埋まっていく。

→正の電荷を持っている原子核に引き寄せられるので、内側から埋まっていきます。

② K殻は2個、L殻以降の電子殻は電子が8個ずつ入る。

→理論上の各電子殻に入る電子の数は2n^2個ですが、実際には8個ずつしか入りません。(8個が安定だから=オクテット側)

③ 内側殻が満タンになったら、次の層の電子殻に電子が入る。

 

これらのルールを踏まえながら、実際に例題に取り組んでみましょう。

 

⭐︎ 電子配置の例題

 

今回は、ネオン(Ne)とカルシウム(Ca)を例に電子配置の書き方を確認していきたいと思います。

 

・ネオンの電子配置

 

ネオンの原子番号は10番です。

原子番号=電子の数ですので、10個分の電子をボーアの原子模型に記入していく必要があります。

 

電子は内側の電子殻から埋まっていきますので、まずはK殻に2個電子が入ります。

K殻が満タンになったので、残りの8個の電子がL殻に埋まっていきます。

 

これがネオンの電子配置です。

 

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・カルシウムの電子配置

 

カルシウムの原子番号は20番です。

原子番号=電子の数なので、20個分の電子をボーアの原子模型に記入していきます。

 

まずはK殻2個、K殻が埋まったら8個分の電子がL殻に入ります。

これで合計10個分の電子が入りました。

L殻が満タンになったので、次のM殻に8個分の電子が入ります。

 

M殻は理論上は18個分の電子が入りますが、実際には8個までしか入りません。

なので残りの2個はN殻に収容されます。

 

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これがカルシウムの電子配置です。

 

⭐︎ 電子配置一覧

 

このような感じで電子配置を書いていくと、電子配置の一覧は次のようになります。

 

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全ての電子配置、暗記するのではなく、しっかりと自分でかけるようにしましょう。

 

⭐︎ まとめ

 

電子は、電子殻と呼ばれる層状の入れ物には入っている。

 

電子配置を書く際のルールは3つ

① 電子は1番内側から埋まっていく。

② K殻は2個、L殻以降の電子殻は電子が8個ずつ入る。

③ 内側殻が満タンになったら、次の層の電子殻に電子が入る。

 

化学の偏差値10アップを目指して、頑張りましょう。

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