【高校化学】高分子化合物の重合の種類や例をわかりやすく解説!【縮合重合・開裂重合・付加重合】
よく語句の穴埋め問題で問われやすい重合の種類。
外したくない問題なのは理解しているけど、いまいち違いがわからない人は多いですよね。
今回は高分子化合物の重合の種類について、わかりやすく徹底解説していきたいと思います。
ぜひ最後までご覧ください。
⭐︎ 高分子化合物とは
そもそも高分子化合物とは何なのかを確認しておきましょう。
高分子化合物とは、
ある物質(単量体と言われる)がたくさん連なってできた化合物(重合体と言われる)を指します。
この繰り返しの最小単位を単量体(モノマー)
単量体が連なってできたものを重合体(ポリマー)といいます。
今回は単量体の連なり方の種類について、例を踏まえながら解説していきたいと思います。
⭐︎ 重合の種類
皆さんが覚えてほしい重合の種類は全部で3つあります。
① 付加重合
二重結合の持つπ結合が切れることによって単量体が連なっていくことを、付加重合といいます。
二重結合のπ結合(2本目)が切れたら、切れた分だけ結合の手が余りますよね。
その余った手同士が次々と繋がっていくイメージです。
二重結合を持つ物質の重合反応です。
二重結合ときたら付加重合、としっかりイメージを関連づけておきましょう。
ポリエチレンなどが付加重合によってできる高分子化合物の1つとなっています。
② 縮合重合
単量体同士の間で小さな分子(よく出てくるのはH2O)が取れることによって単量体が連なっていくことを、縮合重合といいます。
取れた分子の分だけ縮まるから「縮合重合」とイメージすると覚えやすいかもしれません。
縮合重合の中でも水分子が取れて連なっていく脱水縮合が定番です。
ペットボトルの原料であるポリエチレンテレフタラートも脱水縮合によって生成してます。
なお、ポリエチレンテレフタラートの材料(テレフタル酸・エチレングリコール)と構造は共通テストに頻出ですので、しっかりと押さえておきましょう。
③ 開環重合
環状物質の輪っかの部分が切れることによって単量体が連なっていくことを、開環重合といいます。
環状構造の輪っかの部分が切れて開くことによって、両端の手が余ります。
その余った手同士が連なっていく重合方法です。
εーカプロタクタムが材料である6ーナイロンが1番有名な開環重合によってできる物質です。
⭐︎ まとめ
高校化学で押さえておきたい重合の種類は3つある。
① 付加重合 二重結合のπ結合が切れることによる重合
② 縮合重合 単量体の小さな分子が抜き取られることによる重合
③ 開環重合 環状構造の物質の輪っかが開くことによる重合
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