【化学基礎】原子量とは?わかりやすく定義を確認してみた !求め方はどうするの?
モル計算で幾度となく使うことになる原子量。
なんとなく使ってはいるものの、原子量が一体何なのかわかっていない人はとても多いですよね。
今回は原子量の定義について、わかりやすく徹底解説していきたいと思います。
ぜひ最後までご覧ください。
⭐︎ 原子量の定義
原子量とは、原子の1molあたりの重さを表したものです。
もっと厳密にいうと、元素の相対質量の平均値を指します。
「原子量は相対質量の平均値である」というのが大切ですので、しっかりと確認していきましょう。
⭐︎ 原子量を求める計算
原子量は相対質量の平均値です。
相対質量とは、名前の通り質量の相対値のことを指しました。
相対質量には単位がありませんので、その平均値である原子量にも単位はありません。
また、原子量は同位体の有無で求め方が変わってきます。
ここからは同位体の存在の有無に分けて、原子量を求めていきたいと思います。
・同位体が存在しない場合
原子量は各原子の(同位体の)相対質量の平均値です。
なので、同位体が存在しない元素の場合は、相対質量がそのまま原子の原子量となります。
例えば、アルミニウムの相対質量はおおよそ27です。
アルミニウムは同位体が存在しませんので、原子量もそのまま27となります。
・ 同位体が存在する場合
同位体が存在する場合は、各同位体の相対質量の平均値を出すことによって原子量を求めることができます。
平均値の計算なので、「全部足して母数で割る」っていうのをすればいいのです。
試しに、塩素の原子量を求めてみたいと思います。
塩素の同位体は、質量数35のものと質量数37の2種類が存在します。
質量数35の塩素の相対質量は35で存在比は75%、質量数37の塩素の相対質量は37で存在比は25%です。
この2つの同位体の平均値の計算をすると、以下のようになります。
よって、同位体が存在する場合の原子量は、以下のような公式で求めることが可能です。
⭐︎ まとめ
原子量は、各同位体の相対質量の平均値である。
同位体がない場合は、相対質量がそのまま原子量に
同位体がある場合は、同位体の相対質量の平均を求める計算をすることで値を出すことができる。
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