【化学基礎】相対質量とは?わかりやすく徹底解説!計算の途中式も
モル計算の範囲で1番最初に出てくる概念が相対質量。
モル計算自体に気を取られすぎて、相対質量が一体なんだかわかっていない人が多いですよね。
今回は相対質量とは何なのか、わかりやすく解説していきたいと思います。
ぜひ最後までご覧ください。
⭐︎ 相対質量とは
相対質量とは、炭素の質量を12としたときの原子の相対的な質量のことをいいます。
ざっくりいうと、「相対値」の「質量」です。
相対値とは、「基準」を作って、基準よりも「何倍」かというのを表した概念となっています。
※ここからの説明はあくまでも相対質量を理解するための例え話なので、数学的な厳密なものとは違います。ご了承ください。
例えば、A〜Dさんがいて、300点満点のテストを受けたとします。
Aさんは50点、Bさんは225点、Cさんは5点、Dさんは180点だったとします。
点数の大小関係は見てわかりますが、もっと厳密にどれくらいのばらつきがあるかはわかりづらいですよね。
そこで相対値の出番です。
相対値では基準を作ってあげて、そこから比の計算をして、「基準の何倍か」っていうのを出してあげます。
ここでは、Aさんの50点を基準の「1」とおいて、そこから他の人の相対値を出していきたいと思います。
上記のような計算によって、「Aさんの何倍か」っていうのが簡単にわかるようになるのです。
化学の話に戻ると、相対質量は相対値の質量です。
化学の世界の基準は「質量数が12の炭素」で、「質量数が12の炭素の何倍か」というのを各元素ごとに出したのが相対質量になっています。
⭐︎ 相対質量の出し方
ここでは実際に、例として質量数1の水素の相対質量を出していきたいと思います。
化学の世界の基準は「質量数が12の炭素」で、質量数が12の炭素の実際の重さは1.9926×10^−23 gです。
質量数12の炭素=1.9926×10^−23 g=基準の12
とおいてるのです。
そして、実際の水素の質量は0.16735 × 10^−23 gです。
ここから、次のような比の式を作ることができます。
よって、質量数1の水素の相対質量はおおよそ1.008です。
⭐︎ まとめ
相対質量とは、質量の相対値である。
化学の世界では、質量数12の炭素を基準の12とおいて、相対質量を出している。
化学の偏差値10アップを目指して、頑張りましょう。
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