化学の偏差値が10アップするブログ

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「原理」をしっかり学ぶことで、皆さんの化学の偏差値を上げる手助けをするブログ。主に高校化学の内容の解説や勉強方法を発信しています。

【高校化学】純物質と混合物・単体と化合物の違いや見分け方をわかりやすく徹底解説!

 

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高校の化学で1番最初に習う混合物と純物質などの物質の分類分け。

なんとなく感覚で問題を解いているけど、しっかりと理解できていない人はとても多いですよね。

 

今回は純物質と混合物・単体と化合物の分類分けについて、わかりやすく徹底解説していきたいと思います。

ぜひ最後までご覧ください。

 

 

⭐︎ 物質の分類分け

 

世の中に存在する全ての物質は、以下のように分類することができます。

 

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物質は大きく分けると、純物質と混合物に。

純物質をさらに細かく分けると、単体と化合物に。

 

なので、物質を分類する際はまず、純物質と混合物とに分ける。その後、純物質のみを化合物と単体に分類する。

これをしっかりと頭に入れておいてください。

 

⭐︎ 純物質と混合物

 

細かい言葉の定義についてみていきたいと思います。

 

世の中の物質を大きく分けると、

純物質(1種類のもののみでできているもの)混合物(2種類以上のものからできているもの)に分類することができます

 

混じっているものがなかったら純物質、何かが混ざっていたら混合物です。

 

この2つは、1つの化学式で書き表せる(純物質)か表せない(混合物)かで見分けることができます

 

例えば、

空気(N2とO2が混ざっている)は1つの化学式で書き表せないので混合物

アンモニア(NH3)は1つの化学式で書き表せるので純物質となっています。

 

⭐︎  化合物と単体

 

純物質をさらに細かく分けると、

単体(一種類の元素からできているもの)化合物(2種類以上の元素からできているもの)に分類することができます。

 

※ 混合物はこれ以上分類することはできませんので注意が必要です。

 

この2つは定義の通り、化学式に元素が1種類しかない(単体)か、2種類以上ある(化合物)かどうかで判断することができます。

(アルファベットの大文字が1つだったら単体、大文字が2個以上あったら化合物です。)

 

例えば、

二酸化炭素(CO2)は炭素Cと酸素Oの2種類以上の元素からなるので化合物

窒素(N2)は窒素Nのみからなっているので単体です。

 

⭐︎ 例題

 

最後に例題を解いていきましょう。(すぐ下に解説を載せるので、ゆっくりスクロールしてください。)

 

【例題】

石油、海水、二酸化炭素、酸素、水素、塩酸の中で化合物に当てはまるものを1つ答えなさい。

 

【解説】

まずは、問題文の物質を純物質と混合物に分類していきます。

1つの化学式でかけるものは純物質、1つの化学式で書けないものは混合物です。

 

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石油は、たくさんの種類の油が混ざり合ったものです。1つの化学式で書けないので混合物です。

同じく海水も、水や塩などの複数の物質が混ざっており、1つの化学式では書き表せませんので混合物になっています。

 

また、とてもひっかけ問題として扱われやすいですが、塩酸というのは「塩化水素が水に溶けたもの」です。

塩化水素と水の2種類以上の物質が混ざっているので混合物となっています。

 

それ以外の二酸化炭素(CO2)、酸素(O2)、水素(H2)はすべて化学式で書き表せますので純物質となっています。

 

次に、純物質をさらに細かく分類していくと以下のようになります。

 

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よって、答え(化合物)は二酸化炭素となっています。

 

⭐︎ まとめ

 

物質は、

純物質(1種類の物質のみからなる。1つの化学式で表すことができる)と混合物(2種類以上の物質からなる。1つの化学式で書き表すことができない)からなる。

 

純物質はさらに細かく、

化合物(2種類以上の元素からなる)と単体(1種類の元素のみかなる)に分類することができる。

 

化学の偏差値10アップを目指して、頑張りましょう。

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