化学の偏差値が10アップするブログ

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【高校化学】最外殻電子・価電子とは。2つは同じもの?違いはあるの?求め方など簡単に解説!

 

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最外殻電子と価電子。

どちらも似たような電子の数を表す定義で、結局違いがあるのか同じなのか、頭がごちゃごちゃになってしまいますよね。

 

今回は最外殻電子や価電子について、違いや求め方などを徹底解説していきたいと思います。

ぜひ最後までご覧ください。

 

 

⭐︎ 最外殻電子の定義

 

最外殻電子とは、1番外側の電子殻に収容されている電子のことをいいます

 

例えば、下の図の酸素原子とマグネシウム原子。

 

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酸素は1番外側のL殻に電子が6個収容されていますので、最外殻電子数は「6」個です。

マグネシウムは1番外側のM殻に電子が2個収容されていますので、最外殻電子数は「2」個となります。

 

⭐︎ 価電子の定義

 

価電子とは、化学結合や化学的性質に関与する電子のことをいいます。

化学結合に使われる電子=1番外側の電子ですので、基本的には価電子の数と最外殻電子の数は同じになります。

 

例えば、先程の酸素は最外殻電子は6個ですが、価電子の数も6個

マグネシウムの最外殻電子の数は2個ですが、価電子の数も2個になります。

 

⭐︎ 最外殻電子と価電子の違い

 

ここまでみてくれた方は「結局、価電子と最外殻電子は同じなの?」という疑問が湧くと思います。

 

結論から言ってしまうと、最外殻電子と価電子は違いますし、最外殻電子の数と価電子の数は異なる場合があります

 

みなさん、一度周期表をみてみましょう。

周期表で1番安定な場所はどこでしたでしょうか。

 

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そう。「希ガス」です。

希ガスは安定で、安定だからこそ反応性が乏しい。すなわち反応しない元素群でした。

 

価電子は「化学結合に関与する電子」なので、希ガスの場合は化学反応をそもそも起こさないので、価電子の数はゼロになります。

 

アルゴンは希ガス元素で、以下のような電子配置をとります。

 

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1番外側のM殻に電子が8個入っているので、最外殻電子の数は8個

けれども希ガスなので、価電子の数は0個になります。

 

希ガスの価電子数は間違えやすいので注意してください。

 

⭐︎ まとめ

 

最外殻電子とは、1番外側の電子殻に収容されている電子のこと。

価電子とは、化学結合や化学的性質に関与する電子のこと。

 

最外殻電子の数と価電子の数は基本的には同じだが、希ガスの時だけ価電子の数はゼロになる。

 

化学の偏差値10アップを目指して、頑張りましょう。

またぜひ、当ブログにお越しください。