【高校化学】最外殻電子・価電子とは。2つは同じもの?違いはあるの?求め方など簡単に解説!
最外殻電子と価電子。
どちらも似たような電子の数を表す定義で、結局違いがあるのか同じなのか、頭がごちゃごちゃになってしまいますよね。
今回は最外殻電子や価電子について、違いや求め方などを徹底解説していきたいと思います。
ぜひ最後までご覧ください。
⭐︎ 最外殻電子の定義
最外殻電子とは、1番外側の電子殻に収容されている電子のことをいいます。
例えば、下の図の酸素原子とマグネシウム原子。
酸素は1番外側のL殻に電子が6個収容されていますので、最外殻電子数は「6」個です。
マグネシウムは1番外側のM殻に電子が2個収容されていますので、最外殻電子数は「2」個となります。
⭐︎ 価電子の定義
価電子とは、化学結合や化学的性質に関与する電子のことをいいます。
化学結合に使われる電子=1番外側の電子ですので、基本的には価電子の数と最外殻電子の数は同じになります。
例えば、先程の酸素は最外殻電子は6個ですが、価電子の数も6個
マグネシウムの最外殻電子の数は2個ですが、価電子の数も2個になります。
⭐︎ 最外殻電子と価電子の違い
ここまでみてくれた方は「結局、価電子と最外殻電子は同じなの?」という疑問が湧くと思います。
結論から言ってしまうと、最外殻電子と価電子は違いますし、最外殻電子の数と価電子の数は異なる場合があります。
みなさん、一度周期表をみてみましょう。
周期表で1番安定な場所はどこでしたでしょうか。
そう。「希ガス」です。
希ガスは安定で、安定だからこそ反応性が乏しい。すなわち反応しない元素群でした。
価電子は「化学結合に関与する電子」なので、希ガスの場合は化学反応をそもそも起こさないので、価電子の数はゼロになります。
アルゴンは希ガス元素で、以下のような電子配置をとります。
1番外側のM殻に電子が8個入っているので、最外殻電子の数は8個
けれども希ガスなので、価電子の数は0個になります。
希ガスの価電子数は間違えやすいので注意してください。
⭐︎ まとめ
最外殻電子とは、1番外側の電子殻に収容されている電子のこと。
価電子とは、化学結合や化学的性質に関与する電子のこと。
最外殻電子の数と価電子の数は基本的には同じだが、希ガスの時だけ価電子の数はゼロになる。
化学の偏差値10アップを目指して、頑張りましょう。
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