【高校化学】配位結合とは?共有結合との違い・区別できないって本当?
共通テストの正誤判定問題ででがちな配位結合。
なんとなく知ってはいるけど、厳密に理解していない人はとても多いですよね。
今回は配位結合の定義と共有結合の違い、配位結合をつくる代表物について確認していきたいと思います。
ぜひ最後までご覧ください。
⭐︎ 配位結合とは
配位結合とは、他方の原子が持っている非共有電子対を一方的に共有することによってできる結合です。
お互いに共有しあっている電子対を共有電子対、共有していない電子対を非共有電子対といいました。
共有電子対は不対電子を互いに出し合うことによって生成します。
一方、片方の原子が一方的に非共有電子対を押し付けてるのが配位結合です。
共有結合は互いに電子を出し合う、配位結合は一方的に電子を共有するという違いがありますので、しっかりと確認していきましょう。
⭐︎ 配位結合と共有結合の違い
配位結合と共有結合は電子を一方的に共有するか、互いに出し合うかの違いがありました。
しかし、結合してしまったあとは配位結合と共有結合の違いは一切ありません。
結合力の違いがあるわけでも、化学的性質に違いがあるわけでもありません。
結合したあとは共有結合と配位結合の見分けは一切つきませんので、頭にしっかりと入れておきましょう。
共通テストによく出題されます。
⭐︎ 代表的な配位結合を作る物質
高校の化学基礎において、配位結合を作るものはたったの2つです。
2つだけ覚えておけば入試では乗り切れてしまいますので、ここで確認しておきましょう。
・アンモニウムイオン
まず覚えて欲しい1つ目の配位結合を有する物質はアンモニウムイオンです。
アンモニウムイオンは、水素イオンとアンモニアが配位結合することによってできたイオンです。
アンモニア(電荷ゼロ)のものに水素イオン(電荷+1)のものがくっつきますので、アンモニウムイオンの全体の電荷も+1です。
・オキソニウムイオン
2つ目の覚えて欲しい配位結合を作る物質はオキソニウムイオンです。
オキソニウムイオンは、水分子と水素イオンが配位結合をすることによって生成します。
水分子(電荷ゼロ)のものに水素イオン(電荷+1)のものがくっつきますので、オキソニウムイオンの全体の電荷も+1です。
⭐︎ まとめ
配位結合とは、一方の電子が非共有電子対を一方的に共有してできる結合。
代表的な配位結合を作る物質に「アンモニウムイオン」と「オキソニウムイオン」がある。
化学の偏差値10アップを目指して、頑張りましょう。
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