【化学基礎】共有結晶と分子結晶の違いは何?見分け方や覚え方を徹底解説!
化学を学習するとよく出てくる疑問が「共有結晶と分子結晶の違いって何?」というもの。
どちらも共有結合が使われていて、同じように見えてしまう人は少なくないですよね。
今回は、共有結晶と分子結晶の違いや見分け方、覚えた方を徹底解説していきたいと思います。
ぜひ最後までご覧ください。
⭐︎ 共有結晶と分子結晶の言葉の定義
まずはそれぞれの言葉の定義を確認していきたいと思います。
共有結晶
原子が共有結合によって、大量に集合したもの
例)ダイヤモンド、二酸化ケイ素など
分子結晶
分子が分子間力(ファンデルワールス力)によって、大量に集合したもの
これだけ聞いても、違いはピンとこないと思います。
(二酸化炭素と二酸化ケイ素なんて同じように見えますよね。)
ここからはさらに深掘りしていきたいと思います。
⭐︎ 共有結晶と分子結晶の違い
そもそも結晶とは、「粒子」が「何らかの結合」によって大量に集合しているもの、です。
なので、結晶を理解するためには「どんな粒子」が「どんな結合」によって大量に集合しているのか、というのを見極める必要があります。
共有結晶は、
「非金属元素の原子」が「共有結合のみ」によって大量に集合したものになっています。
共有結合のみ、というのが大切なポイントです。
共有結晶は他の結合が一切含まれていません。
一方、分子結晶は、
「共有結合によって生成した分子」が「ファンデルワールス力(分子間力)」によって大量に集合したものになっています。
一度共有結合によって分子を生成した上で、その分子がファンデルワールス力によって集合しているのです。
共有結合と分子結晶の違いは、「原子が共有結合のみで集合している」か、
或いは、「共有結合でできた分子がファンデルワールス力で集合しているか」ですので
しっかりと確認しておいてください。
⭐︎ 共有結晶と分子結晶の見分け方
正直に言ってしまうと、具体的な見分け方は存在しません。
ただし、入試で出題される共有結晶と分子結晶は決まっていて、なおかつ種類も少ないので、暗記をすることをお勧めしています。
今から提示する物質=共有結晶あるいは分子結晶、と頭の中でぱぱっと紐付けされるレベルでしっかりと覚えましょう。
共通テストに本当によく出題されます。
<共有結晶の物質>
ケイ素Si、二酸化ケイ素SIO2、炭素C(ダイヤモンド)
たった3つだけです。
14族のものが多いです。二酸化ケイ素やケイ素は半導体して使われている物質です。
<分子結晶の物質>
こちらも代表物は3つだけです。
全て昇華性物質です。昇華するもの=分子結晶と覚えてしまいましょう。
⭐︎ まとめ
共有結晶とは、「非金属元素の原子」が「共有結合のみ」によって大量に集合したもの
分子結晶とは、「共有結合によってできた分子」が「ファンデルワールス力」によって大量に集合したもの
共有結晶の代表物はケイ素、二酸化ケイ素、ダイヤモンド
化学の偏差値10アップを目指して、頑張りましょう。
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